トイレや排水口つまりを解消!下水の悪臭を自分で修理
目次
トイレや排水口つまりを修理し、下水の悪臭解消する方法とは・・・
トイレが臭い!
排水口から悪臭?
ご自宅のトイレに入って、こんな感じになった事ありますか?
悪臭って必ず排水管や下水管からの臭いと思っている方が多い様ですね。
しかし、大半は排水管や下水管からの臭いではなくトイレや便器自体に染み付いた尿などの臭いなんです。
トイレは便器自体がトラップになっている為にそう簡単には下水管内の臭いが入ってくる事はありません。
トイレ内に独立した手洗場が設置されていれば、その排水管の取付口を疑ってみても良いでしょう。
しかし、屋外の下水管や下水マス等で完全なる詰まりが起きている場合は便器のトラップが機能せず、臭いが入ってきてしまう場合もあります。
下水管がつまる原因
下水管につまりが発生すると使用した水が流れず管内に溜まり、悪臭や水漏れなど様々なトラブルが発生するのです。
下水管がつまる原因は様々です。
下水管がつまる原因について、詳しく確認してみましょう。
排泄物やトイレットペーパー以外の物を流した場合
トイレには排泄物やトイレットペーパー以外の溶けない紙(ボックスティッシュ、ペーパータオル等)や、生理用品などを流さないように注意をしてください。
おしりふきやトイレ清掃用シートなどは、必ず水に溶けるタイプを選んで使用するようにしましょう。
ただし、使用上の注意をよく読み、一度に流せる枚数を必ず確認し使用して下さい。
基本は単独一枚です。
その他には身に付けていた物(携帯電話やボールペン、腰や背中に貼ってあった湿布薬やカイロ等)の異物の落下にも注意が必要です。
排泄物とトイレットペーパーの場合
通常、トイレ詰まりの原因で一番多いのは、排泄物とトイレットペーパーによる便器内での詰まりです。
排泄物やトイレットペーパーは通常の量であればトイレに流しても問題ないのですが、排泄物の量が多い場合や大量のトイレットペーパーを一度に流した場合などには、トイレをつまらせてしまうことがあるのです。
排泄物が多い場合や便秘気味で排泄物が硬い場合、トイレットペーパーが大量になってしまいそうな場合にはこまめに水を流して、つまりの予防を心がけてください。
しかし、下水管詰まりの場合は通常なら流れるはずの排泄物やトイレットペーパーがなんらかの障害物のせいで止まってしまい、それが蓄積し下水管詰まりになってしまう場合もあります。
台所の排水口から流れた油が原因の場合
台所のつまりの原因としては、油・脂などがあげられます。
油・脂が少しずつ汚れとして蓄積され、最終的には下水管内を塞いでつまりの原因となってしまうのです。
これが、トイレの下水管と合流した先に溜まってしまえば当然トイレの汚水もそこでストップしてしまう訳です。
木や植物の根が原因の場合
下水管のつまりの意外な原因としては、木や植物の根の侵入があげられます。
下水管は建物の地下などに設置されるため、配管の隙間から植物の根が入り込んで内部を塞いでしまうことがあるのです。
髪の毛ほどの細い根が一本入り込んだだけで、根は管内に流れる水を吸いさらに成長して、管内を塞いでしまうのです。
木や植物の根の侵入が多いのは、屋外の下水マスです。
定期的にマスの蓋を開け確認し、木や植物の根に気付いた場合には、取り除いて下さい。
下水マスの破損が原因の場合
一般家庭の排水設備の途中には、下水マスが設けられています。
下水マスは下水管が集合する場所に設けられることが多く、古い排水桝はコンクリートで作られているため、経年によりひび割れや破損が生じます。
そして破損したコンクリートの破片が下水管に流れ込み止まり、管内を流れてくる汚物を止めてしまい詰まりを発生させてしまう場合などもあるようです。
下水管の勾配不良が原因の場合
その他、まれにあるケースでは下水管の勾配不良が原因で、つまりが発生することもあります。
排水に必要な一定の勾配がとれなくなってしまった下水管は流れがスムーズに行われなくなり詰まりの原因になる場合もあります。
つまった箇所を特定する方法
トイレの排水につまりが発生した場合には、まずは原因箇所を特定することが必要になります。
屋外の下水マスを確認する
まずトイレが詰まったときは屋外の下水マスの蓋を開け、詰まりが発生してないかを確認します。
下水マスとは
下水マスとは下水管の途中に設けられる設備のことであり、下水管の合流地点や接続部分などに設置されています。
下水マスとマンホールの違い
下水マスとよく似たものに、マンホールがあげられます。
どちらも排水管や下水管の維持管理をしやすくするための点検口として設置されますが、下水マスとマンホールには様々な違いがあります。
下水マスは基本的には小さなものであり、その深さは一般的に数10cm~1、2m程度です。
一方のマンホールは大きな設備となり、その深さは最大で10m以上に達する場合があります。
排水枡の種類
排水桝にはインバート・雨水などの種類があります。
インバート桝は汚水桝とも呼ばれ、生活排水を流す下水管に設置されます。
雨水桝は雨どいからの水を流す配管に設置されるものです。
下水管を確認する
屋外マスが詰まっていない場合は、次に疑うのは便器下から下水マスまでの間の下水管内です。
また、マンションやアパートの集合住宅の場合は屋外マスが確認出来なければ、下水管をまず疑います。
下水管内は目視出来ないので直接確認する事はできません。
集合住宅であれば水廻りは比較的近くに集まっているので台所や浴室との合流地点より先で詰まりが発生していれば台所や浴室で水を流すと便器内の水が増えたりして確認する事は出来ます。
ただし、トイレの汚水管とその他の雑排水管が独立していればこの方法でも確認は出来ません。
便器の排水を確認する
最終的に確認をするのは便器です。
先にも述べた通り、トイレのつまりで一番多いのは便器内での詰まりです。
しかし、便器内の詰まりも目視で確認する事は出来ませんので下水管内詰まりが確認出来ない場合は便器内での詰まりを疑いましょう。
トイレのつまりは大量のトイレットペーパーを流したことや異物の落下などが原因となりますので、ラバーカップ(スッポン)などを使用してこれを取り除くようにしましょう。
その他の原因によるつまりの場合には、事前に何らかの前兆(サイン)があらわれることが多いようです。
水を流し終わった後に何時もと違う「ボコボコ」音がする場合や、便器の中にたまっている水の水位がいつもよりも下がっている場合などには、つまりの発生を疑うことが必要になります。
トイレ詰まりをラバーカップ(スッポン)で解消方法を動画で解説!
浴室の排水を確認する方法
浴室のつまりは入浴の際に発生する抜け毛が主な原因となりますので、まずは排水口のトラップを確認しましょう。
トラップを取り外してきれいに清掃をしてから、元の状態に戻して水を流してみてください。
水の流れが悪い場合には浴室で何らかのつまりが発生している可能性が高くなります。
一方で排水口から汚水などが逆流する場合には、さらに先の下水管や排水桝などに問題が発生していることが多いようです。
台所排水を確認する方法
台所の排水口に設置された排水トラップは下水道からの臭いの侵入を防ぐための設備であり、内部には常に一定量の水が満たされています。
排水口に油や食べかすなどを流すとトラップの中に汚れが蓄積して、やがてつまりの原因となってしまうのです。
台所のつまりが発生した場合にはまずは排水トラップを分解して、それぞれの部品をきれいに清掃してから水の流れを確認してみてください。
洗面所排水を確認する方法
台所の場合には排水口にトラップが設置されていますが、洗面所の排水の場合には排水管の途中をS字型に曲げて、そこに水をためてトラップとすることが一般的です。
排水管のトラップは片ツバ直管・U管・Sパイプなどのパーツで構成されており、S字型の下部となるU管につまりが発生することが多くなっています。
U管はナットで固定されていますので、ナットを緩めて取り外して内部を確認してみてください。
樹脂のトラップの場合、殆どが工具不要で外せます
接続部には各種パッキン類が入っております
内部をチェックし汚れていたら歯ブラシなどで掃除をしましょう
取り付けも手締めで大丈夫です。
外した際のパッキンは外した場所と同じ所に付けて下さい。
逆にしますと水漏れを起こします。
排水口に問題なければ下水管や下水マスが問題
台所、浴室、洗面所の排水口の周辺を確認しても問題がないという場合には、下水管や下水マスが原因である可能性が高くなります。
下水マスは普段清掃する機会が少ないため、ゴミなどがたまってつまりが発生することがあります。
下水マスの掃除方法
戸建住宅の場合、下水マスは個人の所有物となるため、ご自分で管理を行う必要があります。
異常がないかどうか定期的に確認をして、下水マスの内部にゴミがたまっている場合などには掃除をしましょう。
蓋を開ける中を掃除する
下水マスの点検や掃除をする際には、まずは蓋を開けて内部を確認します。
蓋の周辺部分にはマイナスドライバーなどが差し込める隙間がありますので、隙間にマイナスドライバーを差し込んで蓋を持ち上げるようにして開けてください。
長期間開けたことがない場合には蓋が開けにくい場合がありますので、焦らずに慎重に開けるようにしましょう。
マス内に大きなゴミや石等あればをとり除きます。
また、トイレの汚物等が止まっていたらバケツやホースを使い水を流して下さい。
台所から流れた油・脂の白い塊が付着している場合は、塊を細かく砕いてバケツやホースで水を流して下さい。
まとめ
詰まりや臭気の原因が排水口やトラップなどの場合には自分でも対処がしやすいのですが、下水管や下水マスが原因の場合には対処が難しくなることが多いようです。
もし、その様な場合にはご自分で無理をして直そうとせず専門の水道業者に相談してみて下さい。
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